アウシュビッツ強制収容所でゾンダーコマンドとしてユダヤ人を虐殺する手伝いをさせられるユダヤ人が主人公で、主人公は殺された息子をどうにか埋葬しようと手を尽くすが…。
ネトフリで見たこともあって画面サイズやボケは気になりませんでした。
逆に普通の画面サイズ、カメラワーク…で作られたならたぶんここまで主人公の内面に迫った作品にはなってなかったと思います。
絵的にはえぐえぐのえぐで
ナチスって本当にシステマチックで合理的な手段でユダヤ人を騙して殺して燃やして灰を川に流して…とっても怖かったです。
合理的っていうのは必ずしも善ではないなってつくづく思いました。
賛否分かれる主人公の言動ですけど
息子をユダヤ教のラビによる正式な祈祷で息子を埋葬したい…というのは父親としては当然の希望であり非難されることではないはずなんだけど
でもそれをわがままで自分勝手なことに感じてしまう自分が嫌だなーって感じたり。
ラストシーンの意味が分かんなかったけどいくつか批評サイト見たけど、これからはあの少年が歴史の目撃者となる…って意味なのかなって思いました。
(だからカメラが主人公から離れて少年についていく)
とってもおすすめな映画です。