川泉ポメ@映画感想日記

川泉ポメの日記。映画や本の感想を描く用のブログ

PLAN75

 

ネトフリでみました。

この映画のストーリーについて
なんてひどい設定だろうって思ったって
倍賞美津子さんが言ってるインタビューを読んだんですけど
私は、アイデアのわりに、案外優しいお話になってるなって思いました。

なんかみんな…私もだけど
自分のいらないと思う人間には
残酷に死んで欲しいって

強制収容所で働かせられたり
石鹸にされたりして欲しいって
思ってるんじゃないかなって最近思うので…。

でも、この映画もっと露悪に書くことも
もっとキレイ事に書くこともできた中で
あえて抑制したトーンで仕上がってるので
拒否感が少なくて
落ち着いた議論になるのかなとも感じました。

重たいテーマとは裏腹に

映画自体は見やすくてさくっと見れました。

絵作りも含めて結構あっさりした食べやすかったです。

 

ピッチパーフェクト

 

ガールズ映画が好きです。

女の子たちが友情とか恋とか夢とかで
一生懸命になるやつが。

この映画は

大学のアカペラ部のお話で
チアーズ的な
女の子がたくさん出てきて
恋をしたり夢に向かって努力したり
失敗したり成功したり
歌ったり踊ったりおしゃれして

最高のやつです。

続編もたくさんあるっぽいのでのんびり見ようかな。

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方

 

このテーマでこの切り口で映画を作って公開できるのすごいな…
ちなみに吹き替えで見たんですが
ロイ・コーン役の子安武人さんがほんと素晴らしかったです。

この映画を見てまず感じたのは

石原慎太郎氏とすごい似てるな”

ってことでした。

名家の生まれで才能豊かで
たくさんの人に愛され嫌われ

ゲイコミュニティーの近くで
ゲイ男性に可愛がられてキャリア初期を築くけど
本人はノンケで子だくさん

自分を可愛がってくれたメンター的な男性は
ショッキングな死を迎えて

 

優秀な兄弟がいるけど早くに亡くなって

 

強い言葉を使うのが上手くて

何度も失敗するけど
最終的には権力を手にする。


石原慎太郎さんも外国人が嫌いで
女性や障碍者への蔑視発言が何度も問題になったりしました。

 

石原氏は最晩年、脳梗塞で体が不自由だった時
なんて自分のことを評したのかってことが
私はずっと気になってて

障碍者や弱いものが嫌いで

その嫌いなものになった自分をどう感じたのかなって。


トランプ氏は自分がそうなった時
どのように自分を評するんでしょうね?

MOTHER マザー

 

 

境界知能で男好きで
低賃金の仕事をコツコツやれるタイプじゃない
子育てに適性のない女の子の一生って
どうしたらいいんでしょうね…ってことを考えながら見ました。

いいことが何も起こらない
ほんとしんどいストーリーなのですが
長澤まさみ演じる三隅秋子が行く先々でセックスするので
陰鬱なストーリーでもお話の牽引力があって

また幼い冬華を演じる子役さんが大変可愛く
この子がおなかすいたー泣いたり
寒いって泣いたり
お布団だ―!てお布団に飛び込んだり
それだけで泣けて

映画としてはすごく面白いです。

面白いけど

その面白いは”実話怪談”と同じように
人の不幸をワイドショー的に楽しんでるのと
どう違うのかな…って

実話をベースにした映画が好きなんだけど
最近そこに葛藤があります。

NETFRIXドラマ・アドレセンス

1時間くらい?の1話×4回なのでさくっと見れますね。


このドラマの感想を見ると
ミソジニーとかいじめ問題とか…いろいろ見たんですけど
私は別の感想があって


バズ狙い・インプ目当ての
悪ぶったクソ大げさな投稿が

判断力の弱い対象にリーチして

その大げさな投稿を真に受けてしまって
犯罪に及んでしまう…


って問題なのかなって思います。


対女性でも別の話題
ダイエットとか美容とか整形とか
ネットにはくそヤバたくさんです。

SNS時代じゃなくても
そういう言葉で耳目を集めてお金や権力をえるタイプの
表現者は昔からいたんですけど

SNSだと

ほんとに誰でもその露悪的な文章・映像を
世界中にバラまけちゃうので

バラまく側を規制するか
受け取る側を規制するか
しかないと思うんですけど

運営側に規制するメリットがあんまりないし

むずかしいね…

 

 

劇場版BUCK-TICK バクチク現象 -New World- 見ました

 

 

正直に言うと、入るとは思ってなかった映像が入ってて
むちゃくちゃ戸惑いました。

*********

BUCK-TICKってバンドに関しては
好き!って時期もあれば
そんなに…って時期もある感じで

同時期のV系なら黒夢やXJAPANの方が好きだったし
洋楽ならマリリン・マンソンスマパンが好きだったりしました。
でも今井寿さんが70年代演劇に影響受けて以降のバクチクはかなり好きです。

 

それで映画のほうなんですが映画館で見たいと思ってたんですけど
肺炎になってしまい…ブルーレイを買いました。

2本セットの映画なんですが

1は2022年のツアーを追う内容で
2は2023年のツアーとその後の内容でした。

1はベテランバンドの35周年に向けての軌跡…って感じで楽しく見ました。

2はどんな悲劇が待っているのか
見ている人間が全員がわかってる中、

何事もないようにツアーが進んでいく…。

櫻井氏が亡くなる1か月前にあった高崎での公演の時点で
相当に具合が悪そうで公演の後、櫻井氏以外のメンバーは割と元気にはけてくるのに
彼はスタッフがすぐに氷を持って飛んでくるくらいの満身創痍で…

本来なら映画はここで終わるはずだったらしかった。

でもそうではなく、櫻井氏が
最後の力を振り絞って歌う最後の楽曲が収録されてて

これは引きのFIXに、さらにぼかし加工も入れて
顔も表情も見えない

歌だけを聞かせる表現が選択されてました。

これは私の想像なんですけど
この曲を収録するか否かに関して意見が分かれて
歩み寄り案…としての表現何じゃないのかなあ…と。

このディスクの最後はバンドが12月の恒例公演を一度キャンセルし
再度”バクチク現象”って銘打って行った公演が入ってるんですけど

ギターでメインコンポーザーの今井寿氏は言います。

”みんなー盛り上がっていこうぜ!”

 

無茶いうw

にも程があるw


でも前半の硬く緊張した客席も
後半にはあったまって、音楽の力、歌の力ってすごいなって感じました。

(こちらはWOWOWの放送の感想ですが)


これからは4人で

いつかは3人に

2人に

最後は1人になる

いろんな音楽を聴いて
いろんなバンドを追ってきて本当に感じます。

バンドが切れ目なく長く活動して
その歌が、パフォーマンスが長く愛される。

これは本当にすごいことだと。

 


実は、5月のライブハウスツアーのちけとがとれまして
ライブハウスでバクチク見るの初めてなのですごく楽しみです。

一般でとったんでクソ整番だと思うんですけど
いい席、いい整番はガチ勢の人がもらえばよい。
ワイのようなにわかはワンチャン見えればいいかな?くらいの気持ちで参加します。

ミッドナイトスワンを見ました!

 

 

ミッドナイトスワンをネトフリで見ました!


イチカのいうことを聞け!
病院へ行け!
イチカの言うことを聞け!
病院へ行け!


こんなイライラするクライマックスがある?

2人のハズレ親のしりぬぐいをさせられるイチカ
脚本段階ですごくのめりこんで描いてたんだろうなって
ことは伝わってくるんですけど
往年のJUNEのような…無謬の愛を悲劇としてしか書けなかったころの名残を感じます。

キンキーブーツやグロリアをベースにしたり
トランス女性へのリスペクトは感じるんですけど

これって主人公はイチカでマジカルトランス女性がナギサ?

白鳥の湖をお話のテーマに持ってきたから?

尺が足りないのかな…?

映画としての見た目もいいし役者さんの演技はすごくいいです。

たぶん脚本がカス。

お話をクローズするためだけにヘンテコ設定で主役を殺すな。