サフラジェット運動を描いた作品です。これもネトフリで見ました。
イギリスの婦人参政権運動を描いた作品なんですけどまず画面作りがすごく良くて、重くどんよりとした空気の中で光影を強調してて陰影が美しくて、スパイ映画みたいにかっこよかったです。
主人公は夫を愛し息子を溺愛する若い母親だけどその人生はクソクソ所長からの性虐待やセクハラに満ちてて、彼女の母親の人生もそうで…でも娘世代までこんな目に合わされるのおかしいだろ!!!絶対変える!ってなって参政権運動にのめりこんでいく姿は、…私も自分より若い世代の女の子が性差別や性的な虐待にあうの我慢できない!わかる!って思いました。
主題である、過激な抗議活動は当時のサフラジェット運動家の中でも賛否があったことらしいんですが、その賛否の分かれる過激な破壊活動をしても鼻であしらわれて、結局死人が出るまで改正はなされなかったことを考えると、死人がたくさん出ても変わらない法律が世の中にたくさんある中で結果を出せたのは奇跡だなぁって。。。
見てる時、黒人の公民権運動の映画と相似形になるように作ってるのかなって思ったんですけどどうでしょうか?
黒いコート、黒い服を着た女性たちが通りを歩く感じとか。
でもイギリスで女性が男性並みの参政権を得るのは1928年だそうで、まだ100年も経ってないんですよね。
私は生まれた時からその権利を手にできてるので本当に恵まれてる…選挙行くぞ!って思いました。